
「はーと・らいふ村」って?
■所在地・・・高知県幡多郡黒潮町馬荷
高知市から西に向かって国道56号線を2時間半、黒潮町田の口に「馬荷(うまに)」の標識がでていますが、そこから7キロほど入った静かな里山にあります。
電車の場合は高知駅から特急で2時間弱です。「土佐入野駅」「土佐中村駅」どちらで下車しても、駅から15分くらいで村に着きます。
道路沿いに「馬荷小学校・国民学校跡地」という石碑が建っていて、そこが「はーと・らいふ村」です。そうなんですよ、私が6年間通った小学校の校庭が、不思議なご縁で「日本一小さな私たちの村」になりました。
坂を登ると「はーと・らいふ村」
アーチ
■開村・・・・1996年、宮沢賢治生誕100年の年にスタートしました。
村の中心的な建物である「木の家」が建ったのも、この年です。それから順次、車庫や工房、離れが建って現在に至ります。
少し行くと、お米を作っている棚田や、果樹園や山などが点在していて、活動しているフィールドのすべてを含めて「はーと・らいふ村」と呼んでいます。
木の家の夜景
大活躍の薪ストーブ
■住民・・・
村長のポレポレと妻のキリコ、長老、モク、ハナ、ゆめ、メダカ、ドジョウ、ミミズ、野鳥たち・・・小動物がいっぱい。人間よりも動物中心の村ですね。
ポレポレ村長とキリコ
モク(右)とハナも仲良
し
今年(2008年)夏、通勤路で拾ったゆめも家族に加わりました。
■村の暮らし・・・
@衣食住をできるだけ手作りする。
Aお金がなくても豊かな暮らしをめざす。
B見捨てられるもの、古いものを、再び生かす。(例・棚田、中山間地域、間伐材、端材、古い着物、古民家、古い道具、手間暇かかる暮らし、昔ながらの風景など)
C年齢や立場に関係なく、人と人とのいい出会いの場にする。
コンセプトは「ヒーリングエンヴァイロンメント」かな。ヒーリングって、自然、建物、光、風、音、食べ物、衣服、火、香り、生き物たち・・・複合的なものだと思います。もちろん、最大は愛でしようね。
※ちなみに「はーと・らいふ村」という名前は、「心を込めて暮らしたい」「心と暮らしをだいじにしたい」という願いからネーミングしました。
麦を蒔いて刈り取り、丸ごと粉に引いて、天然酵母も自家製でパンを焼いています
添加物をいれない、昔ながらの梅干が好き。紫蘇も庭から。たくさん取れたら梅酒や梅シロップも作ります。
海も川も15分くらいなところにあるから、魚を釣ってきて食べます。これは四万十川のスズキ。1時間足らずで4匹も釣れて、あちこちに配ったことも・・・。大きいのは87cm、5.4sもありました。
編み物大好き。かなり凝った編み込みもアラン模様も、たくさん編みました。手編みはあったかい!
古い着物を洋服にしたり、草木で染めたり、織ったり。作る・創る・造る、つくることはみんな好きだなー。
化粧品もできるだけ庭のハーブで。これはハンガリーウォーター(ローズマリーの化粧水)とみつろうクリーム。
自宅の家具類は、全部ポレポレ村長が作ります。チェスト、長椅子、べットも・・・
11月に種蒔きし、6月に刈る麦。あたりの緑が濃くなる頃が、黄金色の「麦秋」です。
足踏み式脱穀機もいまだ現役。これは麦を脱穀しているところ。昔の道具をだいじに使いたいです。
■村の産物・・・
無農薬有機の棚田米と古代米(産直で全国に販売)、木工品(展示会で販売のほか、注文いただいてオリジナル家具を製作)、野菜、ハーブ、果樹、椎茸、お茶、草花、自家製全粒粉小麦(中力粉)、さつま芋、コンニャク芋など芋類・・・もっとあるかも知れない。
とにかく多品種少量生産で、一番もうからない農業のかたち。ふつうは単一品種を大量生産しますよね「苺農家」とか「ナス農家」というふうに。でも、私たちは同じものをたくさん育てるのはつまらないという意見で、二人ともぴったり一致でした。(笑)
そんな中で無農薬の棚田米と古代米だけはずっと販売を続けていて、おかげさまで高知県内はもちろん、青森や長野まで毎年お届けしています。
おいしいと言ってもらえるのはうれしいけど、正直なところ私たちにはほかとの比較は分かりません。化学肥料で食味をコントロールしていないし、ずっとうちのお米を食べていて、お米大好きなので、客観的な判断ができないのです。
ただ、お米を育てている環境にはおおいに自信があります! 両側が雑木の山々で、山の上から下までうちの田んぼなので、きれいな湧き水なんですね。スミレや野苺の宝庫で、メダカもうじゃうじゃいるんです。
キリコが子どもの頃は、「新しい麦わら帽子を買ってやると、すぐそれでメダカをすくっていた」と、いまだに聞かされるほどメダカとは長いお付き合いです。
棚田は守っていきたい芸術品です。400年の昔から石積みして1つ1つ違った生態系を持つ田んぼは、メダカ以外の小動物もいっぱい! タイコウチ、ミズカマキリ、コオイムシ、ガムシ、アメンボ、トンボ、クモ、カエル、ドジョウ・・・それも一種類だけでなく、たくさんの種類が生息しています。
いつもひかえ目なポレポレ村長も、田んぼだけは自慢します。県内の「田んぼの生きもの見学会」から帰ってきて、「うちの田んぼのほうがはるかに生きものが多かった。こんな田んぼはめったに無い。次元が違う」と興奮ぎみでした。
山間地の棚田は昼夜の温度差も大きく、それがおいしいお米の秘密だと言われています。
山の上から下まできれいな湧き水です
庭の麦
■村の自慢・・・
@近くに「馬荷温泉(冷泉)」があります。昔からとても質のいい冷泉が湧いていて、100円で100リットル出るコイン温泉です。つまり自宅で温泉に入れるってこと。
A村には昔から「七立て栗」と言って、1年に7回実をつけるといわれる栗(弘法大師の恩返しだという言い伝えがある)が自生しています。
B村は「薬草の宝庫」です。たくさんの薬草が自生していて、薬膳料理には困りません。
C村にはたくさんの「野鳥」がやってきます。アオゲラ、フクロウ、カワセミ、アカハラ、ツグミ、モズ、ビンズイ、コジュケイ、コゲラ、シロハラ、キセキレイ、ウグイス、メジロ、アオサギ、コサギ、ヤマガラ、シジュウカラ、キジ、キジバト、ヒレンジャク、スズメ、カラス・・・珍しいヤツガシラを見たことも、一度だけですがあります。
えさ台を用意したり、巣箱をかけたりして、野鳥を歓迎しています。
巣箱にちゃんと卵を産んで、巣立っていくのを見とどけることもできました。後で巣を取り出してみたら、それこそ芸術品でした! モクとハナの毛も利用して、ふかふかのシフォンケーキみたいな巣でした。すごい! 母鳥は何千回運んだのだろう?
長い煙突から降りてくるのは、サンタクロースならぬスズメでした。がさがさバタバタと音を立てて、もう何羽もやってきましたよ。
ときにはこんなかわいいお客さま(野ウサギ)
巣(ヤマガラ)
D9年ものの「手作りマムシ酒」を熟成中。「ゼロからの山里暮らし」という本によると、7年たったくらいが飲み頃だそうですが、誰か味見して! もちろん「花酒」や「果実酒」も手作りしてますよ〜♪
E村長の趣味が釣りなので、「四万十川のスズキ」を釣ってきて、刺身やムニエルやからあげやハーブ焼などにして食べます。ニラと炊いたお汁は最高! 河口のアジのさびき釣り、入野の砂浜でのキス釣りも楽しい。
F「循環型の暮らし」をしていると、ムダなものは何も無いという気がします。たとえばお米や野菜のくずは鶏が食べて、産んだ卵は私たちが食べて、鶏糞は畑や田んぼに入れてお米や野菜を育てます。
生ゴミは全部コンポスターで土に返して、それがいい肥料になります。
山の手入れをした雑木を薪にしてストーブを焚き、その上でお湯も煮物も染めもできるし、家中が暖まります。
薪ストーブの灰は畑にまいたり、こんにゃく作りに利用したり、媒染剤にもなります。
先日じゃが芋を植えた時も、切り口にこの灰をまぶしてから植えました。薪ストーブの灰は大活躍です。
大根の葉っぱもミカンの皮も入浴剤になるし、わらはしめ縄リースにしたり、鶏小屋に敷いたり、野菜の保温に使ったりします。まだまだ例をあげればきりがないほど・・・。
Gでも1番はやっぱり「庭はわが家の冷蔵庫」ってことかな?
新鮮な野菜を採って10分もたたないうちに口にできるのは幸せだと思います。
麦も丸ごと粉(全粒粉)にして、パン、ピザ、ケーキなどに1年間焼いてもまだ余るくらいです。
薬草(ハーブ)の花
野菜もわが家の芸術品
■村の教室・・・
木工、ハーブ染め、藍染め、ハーブクラフト、一閑張り、裂き織り、リース作り、自然食料理、自家製小麦の天然酵母パン教室、陶芸、洋裁、遊書、篆刻、ヨーガなどの「体感教室」を行っています。
詳しいことは、「教室やイベントのお知らせ」でご覧ください。
出前教室も承りますので、メールか電話でお問い合わせください。 polepole@chive.ocn.ne.jp
テーブル製作中(そばにはいつもモクハナ)
しめ縄リース
■村のボランティアグループ・・・「野の手仕事仲間たち」「自立を支援する親たちの会」
ポレポレが主宰するのは「野の手仕事仲間たち」。
自然素材でコツコツ手作りしている仲間たちです。木工、石彫、陶芸、草木染め、押し花、手漉き和紙、篆刻、古布衣、一閑張り、天然石アクセサリーなど、これまで26名の仲間たちと「野の手仕事展」や「手作り教室」を続けてきました。
キリコがボランティアとして活動しているのは、「自立を支援する親たちの会」(通称ひざしの会)。青少年を対象に、学習支援と体感教室と就労支援などをしています。
ボランティア仲間たちと、1年中たくさんのイベントを開催しています。
「ものづくり体感教室」「マイ箸削り」「風の谷・環境の森づくり」「オーガニック料理教室」・・・衣食住に関わったさまざまな活動があります。
興味あるイベントがありましたら、ぜひお気軽にご参加くださいね。
■村のときどきコミュニティカフェ・・・採れたてのシンプルオーガニック料理です。
近くにスーパーもコンビ二も無いから、はーと・らいふ村でとれたオーガニックのお米や小麦、野菜、果樹、ハーブを使った料理やケーキ、飲み物を召し上がっていただくようにしています。
畑から採って、10分もたたないうちにテーブルに乗ることも。
ごちそうは「ゆったりと流れる時間」と「人との出会い、モノとの出会い」。
庭を眺めながらのゆったり空間です。エアコンはありません。
一番のごちそうは楽しい語らいかも・・・。初対面とは思えない自然体で。
■村のキーワード・・・夢
私たちのキーワードは「夢」。夢を一つずつ叶えながら...
■個人的な問い合わせなどは・・・お気軽にメールください♪ polepole@chive.ocn.ne.jp